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(平成21年度版 2010年11月)

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2013年版
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平成241227

太田 新大臣への期待

一般社団法人 日本長距離フェリー協会

会長 鈴木 修

 この度、太田昭宏 衆議院議員が新しく国土交通大臣に就任されました。当選5回の大ベテランであると共に公明党の前代表も務められたご経験で、国土交通行政にしっかり取り組んで戴けるものと、歓迎しております。

 さて、私ども日本長距離フェリー協会の会員各社は、昨年の東日本大震災の際は、発災直後より、自衛隊・消防・警察といった救援部隊の被災地への輸送に大いなる貢献を果たし、約半年の間に、延べ66,800人の救援部隊と17,900台の輸送を行い、被災地における救援活動を支えました。 その結果、大規模災害時の被災地支援におけるフェリーの役割を国に強く認識して頂き、各地方自治体と関係するフェリー会社が平時からの協力関係をもとに、大規模災害発生時の支援協定を結ぶ動きを政府が後押しする考えが出てきました。日本長距離フェリー各社は地方自治体からの要望があれば前向きに検討していきたいと考えています。

 一方、私ども長距離フェリーの経営を取り巻く環境は、決して優しいものではありません。少子高齢化が進み、また景気低迷と超円高の定着による国内製造業の海外移転の加速化は、輸送貨物の年々の減少をもたらしています。燃料油価格も数年前の約2倍で定着しており、我々にとって大きなコスト負担となっています。とりわけ民主党政権下で行われた高速道路料金の無料化社会実験等は、正直言って溺れる犬の頭を蹴飛ばすような施策でした。幸いにして財源の問題から、新たな高速道路料金割引の動きは表面的には止まっておりますが、利便促進事業としての割引原資が2013年度末で無くなることから、新たな予算措置に基づく割引で、再び我々の事業が脅かされるようなことが起こらないことを切望致します。
 最近の中央道笹子トンネルの事故でも明らかなように、高速道路料金割引の財源があるならば、老朽化したトンネルや橋の補修費用に充てて、高速道路や一般の国道が安全に利用出来るようにすることをまずは考えるべきと思います。

 上記の高速道路料金政策にも関連してまいりますが、太田大臣には長距離フェリー協会として、さしあたり3つのお願いをしたいと存じます。


 第一点は交通基本法の早期成立です。残念ながら、前政権下では政局の混乱から廃案となってしまいましたが、交通基本法を制定し、各交通モードの役割分担を明確にすることの重要性は失われていません。私ども長距離フェリー業界が大きな影響を受けた高速道路料金の無意味な値下げも、交通施策にかんするクリアーなビジョンが欠如しているためと考えます。各主交通機関の合目的的な役割分担を確かなものとする、バランスのとれた総合交通政策が確立されることを期待します。

 第二点は、現在行われているモーダルシフトや低炭素化促進にかかる、国の補助政策の拡大・継続です。環境に優しい輸送機関としてのフェリー利用の促進に係る国の援護をお願いしたいと思います。

 第三点は、将来の消費税値上げの免除です。モーダルシフトの受け皿であり、また交通弱者にとっての優しい交通手段であるフェリーを将来の消費税の値上げ対象からはずしていただきたいという要望です。因みに、公共交通機関に対する消費税の免除あるいは低減税率の適用は、欧州を筆頭に世界で広く行われています。

 以上、新大臣には上記状況をご理解賜り、強力に取り組んで行かれることを期待します。

以上

 問合せ先

 一般社団法人 日本長距離フェリー協会事務局 電話 03-3265-9685 担当 成実


平成23年12月16日


交通基本法の早期制定への要望(談話)


日本長距離フェリー協会

会 長  鈴 木  修


 交通基本法案は、平成23年3月8日に閣議決定され、国会に上程されておりましたが、残念なことに、第179臨時国会でも成立せず来年度に向けて継続審議となりました。


 交通基本法は、我が国の交通を取り巻く社会経済情勢が変化する中、国民の交通に対する基本的なニーズの充足、交通の機能の確保及び向上、交通による環境への負荷の低減、交通の適切な役割分担及び有機的かつ効率的な連携といった交通に関する基本理念を定め、そのための交通基本計画の策定を義務付けており、一刻も早い成立が望まれております。


 その中で、特に、交通による環境への負荷の低減につきましては、物流部門においては、よりCO2排出の少ない海運や鉄道へのモーダルシフトの推進が不可欠となっておりますが、交通基本法が制定されることにより、効果的なモーダルシフト推進の施策が打ち出されるものと期待しております。また、交通基本法は、交通の各輸送モードの適切な役割分担の必要性を明示しており、これによりバランスの取れた総合交通体系を構築していくことが期待されております。


 我々、長距離フェリーは、環境対策、高速道路の安全確保・長距離トラックドライバーの過重労働対策に有効な輸送手段であり、また、この度の東日本大震災においては、自衛隊等の人員・車両の緊急輸送に従事し災害時に極めて有効な輸送手段であることを関係者から高く評価されておりますが、一方で、高速道路料金の度重なる引き下げ等で経営が圧迫されてまいりました。そのため、我々は、これまでも各公共交通機関に一様に公平な政策を求めてまいりましたが、それを実現するためにも交通基本法の制定が不可欠であります。


 交通基本法は、我が国において陸・海・空の人流・物流を有機的に連携させて豊かな国民生活と日本経済の再生を支えることのできる総合交通政策を推進するための大きな柱となるものであり、次期国会では、是非とも成立することを切に望みます。



日本長距離フェリー協会が4月27日(金)「「大規模災害時の交通手段の役割分担を考える。東日本大震災救援輸送を経験して」」をテーマに開催した第3回「日本長距離フェリー協会シンポジウム」は、多くの方々にご参加いただき、無事終了いたしました。
当日の模様を収めたスナップ写真を掲載いたしましたので是非ご覧ください。


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